今日の午後はフリースクールの演劇部活動の日。部長の意向でネットでミニ作品を探すのがテーマかと思って行ってみたが、その部長が体調不良で休みと聞き、じゃあどうしようか?という中、今は大学生のフリースクールのOB2人も来校していたので、巻き込んで、チェーホフの「かもめ」ワークショップを開催することに。


2012年までの3年間の劇団時代、チェーホフ戯曲はとても身近な存在だったのだが、「かもめ」自体、舞台公演に参加したことはなく、俳優として活動する前にのちに所属することになる、その某劇団主催の「かもめ」公演を観劇し、特に第4幕のクライマックスシーンに感銘を受け、そして劇団のワークショップで、トレープレフ役でそのクライマックスシーンを演じたことが、劇団への参加のきっかけとなったこともあり、とにかく思い入れ深すぎる作品。


ただ、結論から言いますと、この作品、人間関係が複雑すぎるせいか、普通の高校生にはいささか難しすぎるようです。役の分析の上で考える作業が高校生にとっては膨大に見えるのかもしれません。今日は第4幕の例のクライマックス、ニーナートレープレフのシーン、第一幕の冒頭、メドベージェンコーマーシャのシーンを扱いましたが、大学生OB2人が後輩に対して見事な演技を見せてくれました。

OBの1人、教え子でもあるのですが、「時間があれば取り組んでみたい」というようなことを言ってくれたのがうれしかったですね。もう1人の生徒も上手ですね。


大学生からがチェーホフ参入のタイミングかも。